
アフィリエイトで広告収入を得ようと考えている人は、ブログを開設したら、すぐに広告を貼りたいと思いますよね。少しでも早くやり始めた方が、稼げそうな気がするかもしれません。
しかし、実際には、広告を急いで貼ろうとすると、いろいろとデメリットも出てきます。
ブログ運営者、読者、ASPの三者にとって、プラスとなるような運営のやり方を解説します。
【目次】
なぜすぐに貼るべきではないのか
どうして、ブログに広告を貼るのを急いではならないのかというと、一言でいえば、準備不足の状態になってしまうからです。
アフィリエイトをやるためには、しっかりとした準備が必要になってくるんですね。とりわけ、ASPの審査に合格しようとすると、いろいろと問題が出てきます。
その理由が、次の7つです。
①ドメインパワーが弱い
ドメインパワーとは、文字通り、サイトが持っている力のことです。
開設されたばかりのサイトというのは、運営がちゃんと続けられずに、すぐに消えてなくなってしまう可能性もあるので、検索エンジンからは、まともに評価してもらえません。
なので、いくらいい記事をかいても、サイト開設から3ヶ月くらいが経過しないと、検索結果の上位には入れないわけです。
そんなサイトに広告を貼り付けたところで、まともに集客できないから、稼げるはずがありませんよね。
ブログを開設してすぐにASPに審査を申し込んでも、かなりの確率で落とされます。
②1年以内に90%の人は辞めていく
ブログをやり始めた人の90%は、1年以内に辞めていくと言われています。
記事を書くという作業は、あまりにも地味で大変な上に、読者の数が思うように伸びないとなると、続けるのが嫌になってしまうんですね。
そういうわけもあって、ブログを開設してからいきなりアフィリエイトの審査を受けにいくと、結構な確率で落とされます。
なので、審査を受けるのであれば、1年間は続けてからの方がいいわけです。
ちゃんと1年間、続けてこれたというのであれば、審査の担当者に、すぐにブログを辞めてしまう可能性は少ないということをアピールできます。
③SEO対策が不十分
ブログをやる上で苦労するのが、SEO対策。
初心者であれば、検索結果の上位に表示されるためには、記事のタイトルや本文中に、対策したキーワードを入れる必要があるということくらいは、知っているでしょう。
ただ、やたらとキーワードをたくさん入れればいいというものでもなく、不自然にたくさん入れてしまうと、今度は検索エンジンからペナルティを受けてしまって、逆に検索結果の順位は下がってしまうということもあります。
どんな記事を書けば検索結果の上位に表示されるのかは、実際に自分でたくさん記事を書いてみないと、なかなか理解できません。
自分が「これは、いける!」と思って自信を持って書いた記事でも、検索エンジンから全然評価してもらえずに、不満を募らせるということもあるんですね。
うまくSEO対策ができていない状態だと、いくら記事に広告を貼り付けても、読み手に記事を見つけてもらえないので、広告をクリックしてもらえることも難しくなるんです。
だから、広告を貼るのは、SEO対策がちゃんとできるようになってからの方がいいんですね。
④ブログの存在が、ほとんど認知されていない
ブログをやり始めるときに、会社で付き合いのある人や、近所の人、学生時代の同級生などに内緒でやり始めても、誰も気づいてくれません。
ブログを開設した直後は、検索結果で上位に行くことはまずないので、アクセス数を集めるためには、SNSを活用する必要があります。
ただ、自分がブログをやっていることを、親しい人に知られたくないとなると、あなたのブログの存在を知っているという人は、数えられるくらいしかいないということになります。
そんな状態では、広告を貼り付けても、ほとんど無意味なんですよね。
人がほとんど通らない山奥に、お店を出すようなものです。
⑤方向性が定まっていない
ブログをやり始めたときには、まだブログの方向性が定まっていないということがあります。
自分が書きたい記事と、読者が読みたい記事の間にギャップがあって、どうしても方向を変えないといけないなと感じることがあるんですね。
このブログでも、開設当初はアフィリエイトのことは意識しておらず、テーマも文章の書き方でした。
途中で、あまりにもアクセスが集まらないし、このままではアフィリエイトもできないと気づいたので、思い切ってテーマ変更して現在に至っています。
私の場合は、ブログの方向性が固まってから、アフィリエイトの審査を受けたわけですが、もし、方向性が固まっていないまま、審査を受けてしまうと、後で面倒なことになります。
一度アフィリエイトの審査に通った後でジャンルの変更をしてしまうと、登録時の内容に変更が生じるわけですから、ASP側にその旨を通知しないといけなくなります。
そうなってくると、再審査を受ける羽目になりかねないんですね。
なので、ブログに広告を貼るのであれば、まずはブログの方向性がしっかりと定まってからの方がいいわけです。
⑥広告を貼っても、ほとんど収益は出ない
ほとんど認知もされていないし、検索結果の上位にも表示されないとなると、いくら広告をたくさん貼っても、収益は、ほとんど出ません。
そんな収益が出ない状態が続いてしまうと、だんだんとモチベーションも下がってきます。
「このまま続けても、大丈夫だろうか」と不安も募っていき、ブログを続けられなくなってしまうんです。
だから、がんばっても結果が出ないような状態にあるときに、無理に結果を出そうとするのは、よくありません。
どこのASPと提携するのかにもよりますが、最低支払金額に達しない場合には、せっかく売上が出ていても、切り捨てられてしまうということもあるので、下手をすれば、努力が無駄になってしまいます。
なので、広告を貼るのであれば、しっかり集客ができるようになってからの方が、いいわけです。
⑦読者に安っぽい印象を与えてしまう
コンテンツはたいして充実していないのに、広告だけはしっかり貼ってあるという状態だと、なんだかサイトが安っぽく見えてしまいます。
そればかりか、記事数が少ないのに広告の数が多いと、読者からは、お金のことしか考えていない卑しい人間というふうに見られてしまう可能性があるんです。
ブログを立ち上げて早い段階で、広告をペタペタと貼り付けてしまうと、読者に対して、商品やサービスを無理にでも売りつけようとしているのではないかと思われかねません。
なので、読者からの信頼を獲得するためにも、広告を貼るのは、少し待った方がいいわけです。
ブログは、読者がいて、はじめて成り立つものです。
ちゃんと読者のことを第一に考えているということが伝わるように、コンテンツの質と量の充実を優先させましょう。
ブログを開設してから1年間は準備期間
アフィリエイトをやり始めるためには、それなりの準備が必要です。
7つの理由でもお分かりだと思いますが、ろくに準備もできていない状態で結果を出そうとしても、たいてはうまくいきません。
まれに3ヶ月や半年程度で結果を出すような人もいますが、そんな人はレアケースです。
ブログは、だれでもすぐに結果を出せるというものではないんですね。
1年間は広告を貼らずに、ブログのコンテンツを充実させたり、記事のライティングテクニックの向上に時間と労力を集中させておいた方が、後でプラスになります。
準備が整ったら、集中的にやる
アフィリエイトでは、報酬が最低支払金額に達しないと、報酬の支払いを受けることができません。
ASPによっては、一定期間のうちに最低支払金額に到達できなかった場合には、報酬金額が切り捨てられてしまうということがあります。
また、1年間、売上がまったく無かった場合には、提携を解除されてしまうという場合もあります。
なので、結果が出ないような状況で、無理に広告を貼って結果を出そうとするよりも、時間をかけて準備をしてから、一気にやるということの方がいいんですね。
すぐに収入を得たいからと、急いで広告を貼り付けようとするのは、よくないということが、おわかりいただけたでしょうか?
ブログのアフィリエイトは、リスクが低い反面、収益を生み出すためには、かなりの時間と労力を必要とします。
しっかり準備を整えて、読者にもASPにも喜ばれるブログを目指しましょう!