
ビジネスでは、論理的思考が大事だと言われています。特に、コンサルタント職やIT関係の仕事では、とりわけ重要になってきますよね。
でも、「自分はコンサルタントでもIT関係の仕事をしているわけでもない。考えるのは面倒くさいし、必要性も感じない」という人もいるのでは?
論理的思考は、どんな仕事をしていても役に立つんです。論理的思考を使わないなんて、もったいない!
今回は、論理的であることによって、どんなメリットがあるのかを解説します。
【目次】
「つながり」と「法則性」によってもたらされるメリット
論理的な人の話って、わかりやすいですよね。でも、なぜ感覚で伝えるよりも、論理的に伝えたほうが、話が伝わりやすいのかって、考えたことがありますか?
それは、論理的な人の言葉には、「つながり」と「法則性」があるからなんですよね。
前回の記事では、論理について詳しく解説しました。(まだの方は、コチラ→論理的な思考力を身につけて、仕事のデキる人になる!!)
言葉に、この「つながり」と「法則性」があることによって、相手が誰でも伝わる、思ったことが正確に伝わる、というメリットが生まれるんです。
この二点が、論理的であることの大きなメリットですが、他にも論理によってもたせられるメリットは、たくさんあります。
それでは、その他のメリットについて、詳しく解説していきましょう。
説得力がある
言葉に法則性があるということは、別な言い方をすると、客観性があるということでもあるんですよね。客観性があるということは、誰が見ても結果は同じで、信用性があるということなんです。
例えば、「どうして、そう思ったんですか?」と聞かれて、「なんとなく」だとか、「俺の勘!」みたいなことを答える人って、信用できますか?たいていは、そんな答えをする人は、あまり信用してもらえないはずです。
誰が考えても同じ結果にたどりつけるような考えの道筋がないと、話を聞いている方は納得できません。話をしていて、相手が「確かに、そうだ」と納得できないと、説得力が無いんですよね。
弁護士でも、税理士でも、コンサルタントでも、話の内容に説得力があるのは、言葉がちゃんとつながっていて、その言葉が法則性に従って並んでいるからなんです。
なので、話を聞いた相手は、頭の中で聞いた内容を考え直してみて、確かにそうなるというのを確認できると、納得できるんです。
逆に、聞いた話を頭の中で考え直してみて、全く違った結果が出てしまったら、納得することなんてできませんよね。「何か、考えが間違ってないか?」となってしまうわけです。
だから、論理的な思考では、法則性や客観性といった要素が、重要になってくるんです。
記憶に残りやすい
法則性があるということは、記憶にも残りやすいということでもあります。
例えば、次の数を覚えてみてください。
① 7 3 9 13 47 54 164
② 2 4 8 16 32 64 128
この記事を読み終わった後で、書き出してみてください。
②の数字は、完璧に書き出せる人は多いと思いますが、①の数字を完璧に書き出せた人は、よほど記憶力のいい人以外は、いないはずです。
どうしてそうなるのかというと、①の数字はランダムに並んでいるだけですが、②の数字は2からスタートして、順番に2倍になっていくとい法則性があるからなんです。
法則性のあるもののほうが、記憶しやすいというのが、実感してもらえたのではないでしょうか。
ちゃんと論理的に知識を整理できると、頭の中にインプットしやすくなるので、自分の頭に残りやすくなります。これで、自分の頭もよくなりますよね。
また、言葉が論理的に整理されていれば、相手の頭の中にも残りやすくなります。
論理的に整理された情報というのは、頭の中に入りやすく、記憶にも残りやすいんです。
予測可能性
言葉に法則性があるということは、次に何が来るのかが予測しやすいということでもあります。つまり、話の見通しが立てやすく、聞いている方も安心感があるんですね。
次に何を言うのかがわかりやすいということで、話をしている最中に、「次に何を話そうとしていたのか、忘れてしまった!」となって、あせってしまう心配もありません。
また、話がどこまで続きそうなのかも分かるので、話を聞いている方も「この人の話は、いつまで続くんだ?」とイライラすることもないわけです。
トラブルになりにくい
法則性、客観性があり、記憶にも残りやすいということは、それだけコミュニケーションがうまくいき、トラブルになりにくいということでもあります。客観性があれば、相手によって受け取り方がバラバラになることがありません。
こちらはちゃんと伝えたつもりが、相手が誤解したり、違った解釈をされたりしてしまい、後でトラブルになるということも防げます。
また、思考に法則性があれば、動きに無駄がなく、やり忘れも少なくなります。思考につながりがなくてバラバラの状態だと、抜けや漏れがあっても気が付きにくいんですよね。
なので、後になって「大事なことを忘れてた!」なんてことにならずに済みます。
さらに、先が見通しやすくなることで、トラブルを事前に予知できるようになり、対策をとることもできるようになるんです。論理を身につければ、余計なトラブルに巻き込まれずに済むんですね。
相手に負担をかけずに済む
論理的な人の話は、理解しやすく、覚えやすいので、話を聞く相手にストレスを一切与えません。また、論理的な人は、トラブルを起こしにくいので、相手に対して、余計な手間をかけさせて、負担をかけてしまうということが少なくて済みます。
論理を身につけるのは、自分のためだけでなく、周囲の人のためでもあるんです。
論理的な人は、周囲に対して余計な負担をかけないので、周囲からの評価も高くなるんですね。
話が無駄に長くなることは無く、動きもテキパキして、仕事もスムーズにこなすので、職場では必要とされる存在になれるわけです。
論理を身につけて、成功を引き寄せる
ここまで記事をお読みいただければ、ビジネスで成功する人には論理的な人が多い理由も、納得されたと思います。論理的な思考を身につけることは、ビジネスで成功する上で、必要条件なんですね。
論理的な思考ができれば、人をひきつけることができ、余計なトラブルを遠ざけることができます。
論理的思考を身につけて、仕事のできる人になりましょう!