
自分の言いたいことが伝わらなかったり、説得力が無いと言われたりした経験はありませんか?
自分が考えていることって、なかなか他人に理解してもらえないものです。
「なんとかうまく伝える方法ってないの?」と思う人のために、数字を使うメリットについて紹介します。
【目次】
話が通じにくい人の話は、漠然としている
自分の会話の内容や、文章の中身を振り返ってみて、漠然とした内容になっていませんか?
なんとなく感覚で、「何を言いたいのか、わかるでしょ?」みたいな感じで相手に理解を求めるようなことをしていては、相手は困ってしまいます。
何を言っているのか分かりにくい人は、感覚で物事を伝えようとしてしまっていることが多いんです。感覚でのとらえ方は個人差があるため、自分と同じような感覚を持った相手にしか正確に伝わらないという難点があるんですよね。
例えば、「ちょっとだけ」という言葉も、熱血イケイケな人の「ちょっとだけ」と、石橋を叩いても渡らない人の「ちょっとだけ」では、天と地ほどの開きがあります。かく言う私も、熱血タイプの人のちょっとだけに付き合ってしまい、後になってちょっとだけでは済まない状態になってトラブルになってしまったという経験があります。
そんなトラブルを防ぐためにも、会話や文章中に数字を入れることが大事なんです。
それでは、数字を使えばどんなメリットがあるのかを解説していきます。
数字の持つ客観性
効果の一つ目が、客観性が増すという効果です。
感覚のとらえ方は人によってかなりばらつきますが、数字には客観性があるため、人によって解釈が異なるということはありません。
「ちょっとお時間、よろしいですか?」と言う場合も、それが3分なのか、30分なのか、1時間なのか、人によってばらついてしまいますよね。
でも、「3分だけ、お時間よろしいですか?」と言えば、3分という時間は誰にとっても同じなので、こちらが意図しているイメージが正確に相手に伝わるわけです。
具体的なイメージを持ちやすい
二つ目の効果は、相手が具体的なイメージを持ちやすくなるという効果です。
例えば、ある商品の宣伝で、「たくさんの方にご愛用いただいています」と言われても、「たくさんの方って、どれくらいなの?」と少し怪しく感じますよね。
でも、「10秒に1個売れてます」だとか「ご愛用者20万人突破!」という表現だと、具体的にどれくらいすごいものなのかがイメージできるわけです。
数字には、リアリティがあります。はっきりと数字で示すことで、自分が持っているイメージを相手に正確に伝えることができるんです。
説得力が大幅アップ
最後に、3つ目の効果が、説得力が大幅アップするという効果です。
数字の持つ魔力とも言うべきもので、具体的な数字を挙げて説明されたら、信用してしまうわけです。
ちゃんとした数字を挙げることができるということは、それだけ情報を集めて分析していることの裏付けにもなりますから、信用性が高くなります。
仕事ができる人は数字を使う
数字を使って話をしたり、資料を作ったりする人と言えば、コンサルタントでしょう。コンサルタントは、具体的な数字を使って話を組み立て、いつまでにどれくらいの結果が予想されるのかを説明できるから、クライアントから信用されるんですよね。
ただ、それだけの数字を使って話を組み立てようと思ったら、それなりの量の情報をリサーチして分析しないといけません。数字を使って話をしたり、資料を作ったりするのは、結構大変なんですよね。
逆に、数字を使わずに感覚だけでやりとりしようとするのは、楽にできます。数字を使って話をせずに、やたらと精神論を振りかざす上司や、具体的なデータを調べずにレポートを書く学生さんなんかは、数字で考えるのを面倒くさがっているわけです。
数字を使うのを面倒くさがっていると、あまりいい結果を生まないことは容易に想像できるのではないでしょうか。
数字の効果を活かすために必要なこと
数字を使う効果を3つ紹介しましたが、この3つの効果を活用する上で大事なことがあります。
それは、信頼性のあるデータを使うことと、イメージしやすい数字であることです。
いくら数字を使えば説得力が大幅アップするといっても、どこの誰がどうやって調べたのかわからない怪しいデータを使っていたのでは信用してもらえません。数字の根拠になったデータの出所も大事なんですよね。
さらに、数字を使った話をするにしても、その数字が相手にとってイメージしやすいものであることも大事です。
例えば、「ご愛用者20万人突破!」と表現しても、20万人ってどれくらいなのか想像できないという場合には、「10秒に1個売れてます」と表現したほうがイメージしやすいですよね。
どうしても数字に弱いという人へ
数字を使えばコミュニケーションが円滑になるということは分かっても、どうしても数字が苦手だという人がいるのも事実です。
そんな人は、まずは身近な数字に興味を持ってみるのはどうでしょうか?
例えば、日本の国の借金は1000兆円(国民一人当たり800万円)や子供の7人に1人は貧困など、これを知っておかないと社会のことが分からないというものがあります。
他にも池上彰さんがニュースの解説をしている番組を見るのも、内容がわかりやすくていいかもしれません。