生きづらい苦しさから楽になる言葉。生きづらさは変えられる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仕事、お金、人間関係、恋愛、病気・・・誰しもが、何らかの形で、生きづらさを抱えていることでしょう。

 

ましてや、「不確実な時代」や「秒速の時代」と言われる、先の見えない変化の激しい世の中。

 

なかなか将来に対して希望を持てないという人も、多いかもしれません。

 

そんな世の中であったとしても、生きづらさから自由になることはできます。

【目次】

生きづらい原因とは

生きづらくなる原因は、実は、たった一つしかありません。

 

それが、「自分の思い通りにならない」ということです。

 

例えば、300万円の借金をして、返済できずに苦しんでいる人と、3億円の借金をして自社ビルを建てて、これからバリバリ稼いでいくぞと意気込んでいる人がいたとしましょう。

 

金額だけを見るなら、100倍もの違いがあります。

 

それにも関わらず、300万円でも「どうしよう、返せない!」と思えば苦しくなり、3億円でも「がんばって稼いだら、いくらでも返せるんじゃないの?」と思えば、まったく苦しまないんです。

 

だから、同じ状況にいたとしても、その人の思い通りになるかどうかによって、苦しむ人と、苦しまない人が出てきます。

 

「苦しみ」と言っても、それを作りだしているのは、その人が置かれている状況ではなく、その人の意識が作りだすものなんです。

 

生きづらさから自由になれる言葉

思い通りにすると言っても、「自分には、能力なんてないから無理だ!」と感じる人もいらっしゃるでしょう。

 

でも、能力なんて、必要ないんです。

 

思い通りにしようとする背景には、「~しなければならない」や「~であらねばならない」といった考え方が隠れています。

 

こういった考え方が、幸せを感じる基準ラインをどんどん押し上げていってしまい、少しのことでは幸せを感じないし、感謝もできないという状態を作りだしてしまいます。

 

禅の言葉で「本来無一物」というものがあります。

 

私たちは、今の父親と母親が出会わなければ、この世に存在することはありません。

 

さらに、生まれてくる時にも、何も持たない状態でこの世に生まれてきます。

 

そんな何もない状態を基準に考えるのであれば、生きていられるというだけでも幸せなのです。

 

明石家さんまさんの有名な言葉で「生きてるだけで丸儲け」という言葉があります。

 

1985年に日本航空の旅客機が墜落事後を起こし、520名の方が亡くなるという事故がありました。

 

実は、さんまさんは、この便に搭乗する予定でしたが、番組の収録が早く終わったことで、一つ前の便に乗ったため、九死に一生を得たというエピソードがあります。

 

この言葉の裏には、さんまさんのそんな体験があったのかと思うと、軽いノリで出た気休めではないのでしょう。

 

生きていられるということに感謝できず、「もっと豊かになりたい!」と思い続けてしまうと、思い通りにいかないことに、生きづらさを感じることになってしまいます。

 

減点主義の人生から、加点主義の人生へ

完璧という状態を基準にしてしまうと、生きづらい人生になってしまいます。

 

仕事でも、ちゃんとできて当たり前、でも、少しでもミスをすれば、怒鳴り散らされるという状態なら、だんだんと仕事に対して、やりがいが失われてきてしまうもの。

 

病気でも、健康という状態が損なわれたことにばかり意識が向いてしまうと、生きているということに対する喜びや感謝が失われていきます。

 

誰だって、仕事ではミスをすることもありますし、生きていれば、病気になることだってあります。

 

足りないものばかりに意識を向けるのは、やめましょう。

 

減点主義では、生きづらくなるだけです。

 

何もないというところを基準にして、加点主義でいきましょう。

 

たとえ周囲が変わらなかったとしても、幸せの基準をどこに置くのかによって、生きることは、喜びにも、苦痛にもなるんです。

 

嫉妬や劣等感で苦しまないために

私たちは、よく自分と他人を比較してしまいます。

 

偏差値やお金といった単純なモノサシによって、自分と相手を比較し、自分より上だと感じた相手に対して、嫉妬してしまったり、劣等感を持ってしまったりする人も多いでしょう。

 

相手よりも自分の方が上だと感じれば、自己肯定感が得られます。

 

でも、そんなことで自己肯定感を得るのは、やめましょう。

 

他人を基準にしてしまっていると、自分より上の人が現れた時に、その自己肯定感は、簡単に崩壊してしまいます。

 

他人よりも上に行くというのは簡単であっても、ずっと他人の上に立ち続けるのは難しいもの。

 

嫉妬や劣等感というのは、動物的な発作で、自分で思うようにコントロールするのは困難です。

 

食べ物が奪われる、愛情を奪われるという感覚は、死に直結しています。

 

なので、相手に先を越されたり、相手の方が自分より人気があったりすると、発作的に嫉妬や劣等感がわきたってきます。

 

でも、考えてみてください。

 

その相手を超える必要が、あるのでしょうか?

 

食べ物なんて、お金を持っていけば、スーパーやコンビニでいくらでも買えますし、恋愛や結婚でも、マッチングアプリで自分に合っていそうな相手も、いくらでも探せる時代。

 

その相手を超える必要があると、絶対言い切れるでしょうか?

 

もし、必要があると言い切ったとしたら、相手を超える必要があるという考えがなければ、あなたは、どうなるでしょうか?

 

他人に振り回されるよりも、自分の人生を生きましょう。

 

何を失敗と考えるのか

「失敗ばかりで苦しい」、「何をやっても、うまくいかない!」と苦しむ人も多いでしょう。

 

努力しているのに、思うように結果に結びつかないのは、苦しいもの。

 

ところで、失敗とは何でしょうか?

 

ユダヤ人大富豪のゲラー氏は、次のように述べています。

 

 失敗とは、あきらめてしまったときのみ起こる現実なのだよ。

 成功していない現実を受け入れたときに、初めて失敗は生まれる。うまくいかない方法を探しているだけぐらいに思えるようになれば、君の本格的な成功も近いといえるだろう。

 また、失敗というつまずきを災難のように考えないことだね。私ぐらいの年になると、若い頃の失敗は、楽しい思い出になるもんだよ。

『ユダヤ人大富豪の教え』、本田健著、だいわ文庫

 

つまり、あきらめてしまわなければ、失敗なんてないんです。

 

私が学んだNLPと呼ばれる心理学の中にも、「失敗はない。フィードバックがあるだけ」という言葉があります。

 

思ったとおりにいかなかったとしても、それは、そのやり方ではうまくいかないということを教えてくれているだけなんです。

 

だから、別のやり方も試してみようと、気持ちを切り替えることが大事です。

 

今、ここ

生きづらさを抱える人には、過去のことを悔やんだり、叶わぬ夢ばかりを追い続けてしまったりする人が多くいます。

 

そうなると、今という瞬間を生きていても、意識は過去や未来へと飛んで行ってしまいます。

 

先ほどの『ユダヤ人大富豪の教え』の中にも、このような言葉があります。

 

「現在のみに自分の意識を集中させることも大切だ。

 プラス思考の人は、未来にエネルギーを集中しすぎる傾向がある。

 そして、ネガティブなタイプは、過去ばかりに注意を向け、あのときこうなっていればということばかりを考えて悔やんでいる。失敗は、未来に絶望したときと、過去の体験を無駄だったと判断したときに確定するのだ」

『ユダヤ人大富豪の教え』、本田健著、だいわ文庫

 

今、ここ」に意識を集中することが、いかに大事なのかがお分かりいただけると思います。

 

後悔は、過去にしかありません。

 

不安は、未来にしかありません。

 

後悔や不安によって苦しめられないようにするためには、今、この瞬間、この場所で生きるということが大切になってきます。

 

生きづらさは、自分の意識次第で変えられる

思う通りにいかないことがあると、自分を責めたり、他人や周囲の環境のせいにしてしまいがちです。

 

でも、そんな生きづらさを生み出しているのは、自分の能力の無さでも、他人や周囲の環境でもないんです。

 

全ては、自分の意識によって作りだされています。

 

「~でなければならない」という考えに支配されたり、自分と他人を比較したり、過去や未来のことを気にしすぎたりすることによって、苦しみが作りだされます。

 

だから、そんなことをするのを止めてしまえば、一瞬にして苦しみから解放されてしまうわけです。

 

これでいいのだ!

 

そう思って、今という瞬間を生きることができたなら、生きづらさは、きっと無くなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*