読書感想文が苦手だった人でも短期間で書けるようになるには

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感じたことを書くのが苦手で、作文ができずに悩む人って、多いですよね。実は、私もそうでした。感じたことを書くように言われても、たったの二、三行しか続かずに、書き上げるのがかなり遅かったです。

 

そんな私でも、今ではブロガーやフリーライターとして、結構文章を書けるようになっています。

 

実は、感情表現が苦手でも、ちょっとしたやり方を押さえるだけで、短期間のうちに書けるようになるんです。(理系の人は特に!)

 

どんなポイントを押さえれば書けるようになるのかを、私の体験をもとに解説します。

感情表現が苦手な人が作文で困る4つのこと

小学校の国語の授業で、読書感想文や自由作文を書くのが苦手だったという人は多いもの。

 

どのように書けばいいのかを丁寧に指導してもらえるという機会は少ないので、いざ書こうと思っても、なかなか書けません。

 

感じたことをうまく表現できない人が特に困りやすいのが、次の4つです。

 

自由にやっていいと言われると困る

「何を書いてもいいよ」と言われると、表現するのが苦手な人は特に困ります。

 

興味の幅が狭いと、それだけ題材の幅も狭くなってしまうので、思ったほど自由に書けません。

 

また、自分の得意とするネタがあったとしても、本当にそれを書いていいものか、迷ってしまいます。

 

特に、自分の好きなアニメやゲームについて書きたいと思っても、「これって、書いたらまずいんじゃないの?」とブレーキがかかりますよね。

 

変な人だと思われたくないという心理や、ツッコミを入れられたらどうしようかという心理により、余計に書くのが難しくなります。

 

文章が硬くなりがち

感情表現が苦手な人は、物事を分析するのが得意だという人が多いので、論理的な思考が働きやすいものです。

 

そのため、難しい言葉が多くなったり、語尾がワンパターンになったりして、文章が硬くなる傾向があります。

 

どこか他人事のように感じるような文章になってしまい、冷たい感じに思われやすくなってしまいます。

 

自分の世界にのめり込みやすい

自分の外側に向かって感情を出すよりも、自分の内側に意識が向きやすいため、他の人から見て、意味をよく理解できない独特な表現を使うことがあります。

 

自分と他人とで感覚がズレてしまうため、話がかみ合わないということもあります。

 

自分の世界に閉じこもってばかりで、周囲の人との感覚のズレについて把握する機会がなければ、相手に合わせて自分の言いたいことを表現するというのが難しくなります。

 

複数のことを同時に考えるのが苦手

作文が苦手だという人の中には、同時に複数のことをするのが苦手だという人が多いです。

 

結論や構成をどうするのかや、どんな書き出しにするのかなどを同時に考えて頭がパンクしてしまうんですね。

 

なかには、原稿用紙を前に、頭がフリーズして何も書けないなんて人もいます。

 

感情表現は苦手でも、強みはある

「感じたことなんて特にないから、文章なんて書けないんだよな~」という人でも、文章を書くうえでの強みを持っています。

 

感じたことを表現するだけが文章ではありません。論理的に考えて、それを表現すればいいんです。

 

考えたことを表現するうえで強みになるのが、次の4つです。

 

一つのことに集中できる

同時並行でいくつものことを処理できない代わりに、一つのことには集中できます。

 

そのため、話題があちこちに分散して、結論が何なのかがよく分からないという状態になりにくく、意見がハッキリしやすいです。

 

テーマに沿って深掘りした文章を書くことができます。

 

規則的なものに強い

自由にしていいという漠然とした状態では思うように動けなくても、手順に沿って決められたルールに従って書くとい方法なら、うまくいきます。

 

論理的な思考が優位な人にとっては、明確な規則に従って書くというやり方であれば、考えることに意識を集中しやすくなります。

 

形式などが細かく決められていると、自由に表現したがる人は嫌がるのですが、論理的に物事を考える人にとっては書きやすくなるので、むしろプラスです。

 

高い独創性や専門性

人と積極的に接することが少なく、考え事をすることが多い人ともなると、高い独創性や専門性を持つ人がいます。

 

他人の影響を受けにくいため、それだけ強い個性が出やすくなります。

 

情報が氾濫し、似たり寄ったりのものがたくさんある中で、オリジナリティやクオリティの高い文章を書けるというのも強みです。

 

客観的な文章に向く

論理的な思考が優位な人は、感想文のような主観的な文章よりも、論文やビジネス文章のような客観的な文章を書くのに向きます。

 

じっくり考えたうえで書くので、説得力のある文章になります。

 

読み手に意図したことが正確に伝わる文章が書けるというのは、大きな強みです。

 

感じたままを書けない人に最も適した作文方法

感じたままを書くという方法は、感情が優位にはたらく人向けです。そのような人は、型にとらわれずに自由に表現できた方が書きやすいんです。

 

今までの国語教育というのは、どちらかというと文芸的な面に偏っており、論理的な文章の書き方というのは、あまり教えられてきませんでした。論理的な文章作成が重んじられるようになってきたのは、ここ最近のことです。

 

一方、感じたままを書くのが苦手な人は、論理的思考が優位にはたらく人です。表現するための型やルールが明確である方が、このタイプの人にとっては書きやすくなります。

 

なので、感じたままを自由に表現しなさいという感情優位な人向けの指導方法によって、作文するのが大嫌いになってしまったという論理思考優位な人がたくさんいるわけです。(私もその一人でした!)

 

だから、論理思考優位な人に合うように、文章の型に沿って、手順通りに文章を組み立てていくという練習をすれば、短期間のうちに劇的に文章が書けるようになります。

 

やり方さえ合えば、劇的に伸びる可能性がある

「作文なんて、センスが無いと書けないんじゃないの?」と思う人もいるはずです。しかし、型に基づいて書いていけば、センスなどは必要なく、誰でも書けるようになります。

 

無理をして芸術的な表現なんて、しなくていいんです。文芸作品ならまだしも、ビジネス文章や論文などで芸術的な表現なんてしていたら、おかしく思われます。仕事で書く文章というのは、ほとんどが客観性重視です。

 

人によって、自分に合った書き方というものがあります。起承転結型の書き方が向く人もいれば、序破急型の書き方が向く人もいます。

 

ちゃんと自分に合った書き方さえできれば、短期間で上達できます。私も個別で作文指導のサービスをしていますが、一ヶ月弱の間に、たった5回のフィードバックで、全く書けない状態から劇的に書けるようになったという方もいらっしゃいます。

 

自分に書く能力が無いのではなくて、今までのやり方が自分に合っていなかったというだけなんですね。

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