三行作文で思考力と作文力を鍛えるための型、5つ

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思考力を鍛え上げるためには、文章を書くのが一番いい方法です。

 

でも、さすがに長い文章をたくさん書くとなると、しんどいもの。

 

そこで、以前に三行作文をご紹介しましたが、今回はその実践編です!

 

三行作文を駆使して、思考力をパワーアップさせる方法をご紹介します!!

三行だけなら、書くのは簡単!

以前の記事で、三行作文についてご紹介しました。(まだの方はコチラ→文章力を鍛える三行作文!長文を書く基礎を作り上げる!!

 

一番手軽に思考力と作文力を鍛え上げたいなら、三行作文はうってつけです。さすがに原稿用紙何枚も書いていたら、それだけで時間がかかってしまいますよね。

 

書く分量がかなり少ないので、それだけ楽なわけですが、「でも、具体的にどうすればいいの?」と疑問に思うもの。一言に「三行作文」といっても、どんな内容を扱うのかで、いろいろとバリエーションがあるんです!

 

だから、いろいろと試していけば、飽きることもないし、思考力の幅も広がっていきます。

 

それでは、実践的な内容に入る前に、まずは三行作文の基本から解説していきます。

 

三行作文の基本

三行作文では、書こうとする内容を3つの部分に分けて書きます。

 

まず、最初の部分は読み手を引き込む部分であり、これから扱うテーマをまず示す部分です。

 

次に、真ん中の部分では、方向転換をする部分で、ここで自分の考えた内容を述べます。

 

最後が、結論を示す部分で、文章の中で一番盛り上がるところです。

 

だいたいはこの流れですが、若干の例外もあります。今回は、以前に紹介したこともある型を含めて、全部で5つ紹介します。

 

工夫次第では、これ以外の型も作ることが可能ですが、たいていの場合はこの5つの型で対応できますよ。

 

三行作文は基本的に序破急の型で書き上げますが、「序破急と言われても具体的にどんなことを書いたらいいのか分からない!」という人のために、

 

①序の部分

②破の部分

③急の部分

 

と分けて、それぞれの部分にどんな内容のことを書いていけばいいのかを、解説していきます。

 

最も基本的な型

①何を

②どのように考え

③どう結論したか

 

以前の三行作文の記事でも取り上げた型で、これが一番よく使う基本的な型です。

 

まず、これから扱うテーマについて軽く述べた後で、それをどのように考えたのかを書きます。

 

そして、考えた内容をふまえたうえで、最後に自分の出した結論を書きます。

 

いたってシンプルな型なので、いろいろな場面で使えます。

 

成長や感動を表現するのに向く型

①動機、出来事

②気づき

③変化

 

読書感想文や日記をつけるのに向く型です。

 

読書感想文であれば、最初になぜこの本を読もうと思ったのかを述べます。

 

次に、その本を読んでどんなことに気づいたのかを書きます。

 

最後に、その本を読んで大事なことに気づいた結果、自分がその本を読む前と読んだ後でどのように変わったのかを書きます。

 

日記をつける場合も同様です。

 

最初の部分が、その一日でどんな出来事があったのかを書くように変わるだけです。

 

ビジネスでよく用いられる型

①主張

②根拠

③データ

 

思考力を深めるのに使える型です。

 

この型では、通常の序破急とは順番が逆になります。

 

通常であれば、まずデータを示し、次にそこからどんなことを言えるのかを述べます。

 

そして最後に、自分の意見を書いて結論とします。

 

しかし、スピードが重視されるビジネスの現場では、まず結論を述べるのが鉄則です。

 

なので、通常の序破急とは順番が逆になってしまっているのです。

 

この型は作文だけでなく、日常のビジネス会話の中でもよく使われます。

 

自分の意見をなんとなく言うのではなく、ちゃんとその根拠やデータを明確に示すことができれば、仕事のできるやつというふうに見られますよ。

 

ちなみにこの型は、就職活動の自己PRなんかにも使えます。

 

例えば・・・

 

私の長所は、一つのことをじっくりやる継続性があることです。

 

真面目な性格で、同じことをコツコツやることが苦になりません。

 

アルバイトでは、スーパーでの品出しのアルバイトを3年半にわたってやり続けました。

 

・・・と、こんな感じです。

 

就活生の中には、自己PRで、自分の長所を述べても、その根拠や具体的な数字を何も上げることができないという人は結構いるようなので、この型を意識して書くようにしましょう。

 

リーガルマインドが身につく型

①根拠

②当てはめ

③結論

 

法律的な考え方が身につく型です。

 

私も税理士試験の受験生時代には、よくこの型で解答を作成しました。

 

まず、法律的な根拠(条文や判例など)を示します。

 

次に、取り上げている問題をその根拠に当てはめます。

 

そして最後に、どのような法的判断ができるのかを結論で述べます。

 

これも例文をあげると、例えば、百貨店で商品券を買ったときに消費税を払わないといけないのかということについて・・・

 

物品切手の販売は、非課税取引とされている。

 

商品券の購入は、物品切手の販売に該当し、非課税取引となる。

 

よって、商品券を購入した際には、消費税は払わなくてよい。

 

・・・となります。

 

ちなみに、物品切手というのは、商品券や、図書券、ビール券のようなもののことです。

 

法律の分野にでも進まない限り、こんな型は使わないよと思われるかもしれません。

 

しかし最近では、ビジネスの現場でも法律に基づいて物事を考える能力が求められるようになってきています。単に法律の条文を暗記したからと言って、法律が使えるようになるわけではありません。

 

その法律をどのように使っていくのかという能力は、実際にいろいろなケースに当てはめて考えてみないと身につかないものです。

 

5つの型の中ではレベルは高めですが、法律を学んでみようという方は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

商品開発や投資に向く型

①事実

②理由

③それでどうなる?

 

これからどんな商品やサービスがヒットしそうか、あるいは株価がこれからどうなっていくのかを考えるのに向く型です。

 

まず、事実の部分で、今起こっていることを取り上げます。

 

次に理由の部分で、なぜそれが起こっているのかという理由を明らかにします。

 

最後に、それをふまえた上で、今後どのように展開していきそうなのかを考えます。

 

これも例文を書いてみると・・・

 

最近、コインランドリーの数が増えてきた。

 

高齢化にともない、高いところに洗濯物を干すのがしんどい人が増えたからだ。

 

近くにコンビニを作れば、洗濯している時間で、買い物したり、くつろいだりできるだろう。

 

・・・こんな感じで作文できます。

 

ちなみにですが、実際にコインランドリーに隣接してコンビニを作ろうという動きがあります。

 

洗濯していると中途半端に時間が空いてしまい、一度家に帰るわけにもいきません。

 

それならば、コンビニでコーヒーを飲んだり、雑誌を読んだりしてくつろぎませんか、ということなのです。

 

お金を使わせるために、うまく考えられている一例です。

 

三行作文で自信もつけよう!

作文好きでもない限り、長い文章を書いていると、途中で嫌になってくるもの。

 

でも、三行作文は、あっという間に完成するので、すぐに達成感を味わうことができるんです!

 

短い文章であったとしても、「ちゃんと書けた!」という経験を積み重ねていくと、自信もついてくるんですね。

 

そうなってくると、作文に対する苦手意識もなくなっていって、書くのが楽しくなります!

 

また、いろいろなバリエーションの型で練習を積むことで、思考力の幅も広がるわけですから、作文以外のことにも自信がつきます!!

 

これが、三行作文の大きな魅力です。

 

自分でテーマを見つけて、どんどん書いていきましょう!

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