時間内に作文できずに悩む人への具体的な作文方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

作文が嫌いになる原因の一つが、国語の作文問題です。

 

書くのが遅い人が、制限時間内に書けと言われて全然書けず、半分近くを白紙のまま提出してボロカスな採点をされて、答案が返却されてくる・・・。

 

こんなことを繰り返してたら、誰だって作文が嫌になってきますよね。

 

今回はそんな人のために、作文のスピードが遅くて、時間内に書き上げることができないという人の対処法を紹介していきます。

【目次】

どんな手順で作文するのか?

作文問題で、時間が足りずに最後まで書けなかったという人は多いでしょう。

 

「時間無制限なら、いくらでも書けるのに・・・。」

 

そういう人も結構いますよね。私もそうでした。

 

ただでさえ作文が得意ではないのに、時間がどんどんせまってくるとパニックになり、全く書けなくなってしまいます。

 

ここで、具体的にどのへんで詰まっているのかを明らかにするために、解答の手順を書き出してみます。

 

手順としては・・・

 

①問題文を読み取り、何について聞かれているのかを理解する。

 

②聞かれたことに対して、自分の意見をまとめる。

 

③どんな文章にするのかの構成を考える。

 

④実際に文章を書いていく。

 

⑤書き上げた文章の最終チェックをする。

 

・・・このような手順になります。

 

この5つの手順に従って作文していくことになります。

 

それでは次は、どこで時間がかかってしまうのかを具体的に見ていきましょう。

 

どこで時間がかかってしまうのか?

まず、問題の読み取りですが、長い文章を読ませて作文させる問題でもない限り、ここで時間を使うことはありません。

 

たいていの場合は、数行程度の問題文で、内容もすぐに理解できるものがほとんどのはずです。

 

次に、自分の考えをまとめるところですが、人によっては時間がかかる場合が出てくるでしょう。

 

細かい性格の人は、賛成か反対かで悩んでしまい、なかなか決められずに時間を取ってしまいます。

 

そのような場合には、とにかく筋の通った文章が書けていれば問題ないので、あまり賛成や反対は気にしないでOKです。

 

賛成か反対かで点数が違ってくるような問題があったら、それは言論の自由を否定するような問題です。なので、そんな問題はあり得ません。

 

作文のスピードに一番影響を及ぼすのは、構成を考えるところです。

 

作文するのが遅いという人の多くが、この構成を考えるステップを飛ばしてしまっています。

 

時間がないからという理由で、いきなり文章を書き始めるという人がいますが、構成メモをまったく作らずにいきなり書き出すことは、設計図を作らずに家を建てるようなもの。

 

そのまま書き進めてしまうと、途中で話の筋がおかしくなってしまったり、書き直しの無駄が生じてしまったりします。

 

結果として、作文の質を低下させ、時間内に終わらなくなってしまう。

 

そんな残念な状態になってしまいます。

 

作文を時間内に終わらせる上で重要なポイントは、この構成を考えるというところなんです!

 

構成メモの作り方と時間配分

では、具体的にどのように構成メモを作り、どんな時間配分で書き進めていけばいいのかを解説していきましょう。

 

構成メモについては、すでに別の記事で詳しく解説しているので、そちらをご参照ください。(→作文は構成メモで差がつく!いい文章を書くための情報整理術

 

具体例として、与えられたテーマについて800字を45分で仕上げることを想定して説明します。

 

問題)もし、仕事をしなくても、一定の金額が銀行の口座に振り込まれてきて、そのお金で生活していけるとしたら、人間は働かなくなるのだろうか?あなたの意見をまとめなさい。

 

このような問題が出題されたときに、まず構成メモとして次のような短い文章で考えをまとめます。

 

・生活に必要なお金が入ってくれば、生きていたいという欲求は満たされる。

 

・しかし、生きていたいという欲求が満たされると、今度は人から認められたいという欲求が生じる。

 

・よって、生活に必要なお金が手に入ったとしても、人から認められたいという欲求が新たに生じるため、人間は働き続けるのである。

 

このように、作文を完成させるうえで中心となる文を作っておきます。

 

この作業に、最初の10分ぐらいは使っても大丈夫です。

 

そして、構成メモには3つの文があるので、書き上げる文章は3段落構成とし、それぞれの段落にかけてもいい時間は、残り時間35分を3で割った11分前後ということになります。

 

書いた後で見直しをしたいのであれば、これよりも短い時間で書き上げないといけません。

 

私の場合は、書いた後に見直すのが面倒なので、できる限り時間をかけて、丁寧に書き上げます。

 

これで一つの段落のボリュームは、約265文字前後であり、かけることのできる時間は11分前後だとわかりました。

 

最初の段落を書いていて、11分が経過してしまったら、次の段落に移るようにします。

 

どこにどれだけ時間をかければいいのか明確なので、気が付いたら時間切れになったということを防げますね。

 

ちなみに、起承転結型の4つの文を使って作文する場合も、考え方は同じです。

 

構成メモを作った段階で、残り時間と文字数を4で割って、一段落にかけることのできる時間と文字数を割り出します。

 

後は時計で残り時間を確認しながら、1段落目の目安時間が来たら2段落目に移るというように、時間管理をしっかりやりながら書き進めていけば、時間内に書きあがります。

 

ここまでで、時間内に書き上げるための流れは、分かったと思います。

 

後はスピードを上げるために、ひたすら書いて練習あるのみです。

 

理屈は分かっていても、実際にそれができるというのは別問題なので、いろいろな作文を書いてみて、書くスピードを上げていきましょう!

 

実際に、この構成メモを使って作文したものをこちらの記事にて紹介しております。→意味段落と形式段落の違いと使い方を詳しく解説します

 

興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*