四柱推命による性格占いを、心理テストを使って検証してみた

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占いで自分の性格が分かるものなのか?みなさんは、どう思いますか?

 

以前に四柱推命の検証のために、実際に占い師の先生に占ってもらって、私の性格をズバッと当てられて、びっくりしました。

 

でも、そうなってくると気になるのが、「どうして当たるのか?」です。

 

今回は、心理テストと比較してみることで、どうして当たるのかを検証してみました。

【目次】

四柱推命とよく似ている心理テストとは

実は四柱推命とよく似た心理テストがあります。それが、エゴグラムと呼ばれる性格テストです。

 

心療内科などでよく用いられ、ストレス性の病気を改善するために使われます。

 

エゴグラムでは、心の中の5つの自我状態のバランスをみるものですが、この5つの自我状態というのが、五行と非常によく似ています。

 

具体的にどのように似ているのかを、解説していきます。

 

五行と5つの自我状態

 

5つの自我状態とは?

四柱推命では、陰陽五行説の考えに基づいて、木・火・土・金・水の5つに分けられます。

 

人によって、木の人だとか、水の人というふうに分かれるんですね。

 

一方、エゴグラムでは、心の中の自我状態を次のように5つに分けます。

 

CP(Critical Parent):批判的な親

NP(Nurturing Parent):養護的な親

A(Adult):大人

FC(Free Child):自由奔放な子供

AC(Adapted Child):順応した子供

 

そして、この5つの自我状態に五行を当てはめると、ピタリと一致します。

 

①CPと金

CPと金

CPは厳しさ、責任感、頑固さ、ストイックさを表します。

 

これに対応する五行はで、金の人は強情で決断力があります。

 

簡単に信念を曲げない固さや忍耐力があるという点で、CPと金は共通します。

 

②NPと木

NPと木

NPは優しさや愛情、思いやりを表します。

 

一方、の人も、指導力、包容力があり、愛情も豊かです。

 

人を包み込む優しさという点で、NPとは対応しています。

 

③Aと水

Aと水

Aは物事を客観的、現実的に考える自我の状態です。

 

このAに対応する五行は、です。

 

水は高い場所を避けて低い場所に流れようとすることから、水の人は現実主義的なんです。

 

また水は寒気をつかさどりますから、Aの人の気持ちよりも事実を優先させる冷たさとも重なります。

 

④FCと火

FCと火

FCは、自由奔放さや、明るさを持った、子供のような自我の状態です。

 

わがままさや、燃え盛る感情があるという点では、五行でいえばに相当するでしょう。

 

FCの人も、火の人も、行動的で夢中になったら止まらないという人です。

 

⑤ACと土

ACと土

ACは、素直さや協調性を表しています。

 

このACによく当てはまる五行が、です。

 

四柱推命の命式の解釈でも、土は他の四行の影響を受けやすいんです。

 

命式中に木が多ければ、木の気質、運気が強く出てきますし、水が多ければ、水の気質、運気が強く出るとう具合です。

 

あまり活動的ではなく、周囲に対して従順であるという点で、ACと土は共通するんです。

 

陰陽と内向的・外向的

四柱推命では、それぞれの五行が陰と陽に分かれるので、合計で10種類に分類されます。

 

木の陽 甲(きのえ)
木の陰 乙(きのと)
火の陽 丙(ひのえ)
火の陰 丁(ひのと)
土の陽 戊(つちのえ)
土の陰 己(つちのと)
金の陽 庚(かのえ)
金の陰 辛(かのと)
水の陽 壬(みずのえ)
水の陰 癸(みずのと)

 

陰は、動かない、固い、閉じこもるといった状態であり、陽は、活動的、やわらかい、絶えず変化するといった状態です。

 

に対応する心理学の考えと言えば、内向的外向的という考えでしょう。

 

エゴグラムでは、内向的か外向的かの判断は、5つの自我状態のバランスを見て判断することになります。

 

仮に、エゴグラムの5つの自我状態に陰陽の考えを適用してみると、四柱推命と同じように10種類に分類でき、かなり近くなります。

 

具体的には、CPが高い人で陽(外向的)であれば、組織を引っ張っていくリーダー的存在であり、CPが高い人で陰(内向的)であれば、完璧さを求めて一人で黙々と仕事に打ち込む職人さんといった感じです。

 

四柱推命とエゴグラムの性格パターン

四柱推命では、基本的には10種類の分類によって性格を見ていくことになります。

 

この10種類で、およその傾向は分かるのですが、さらに細かく見る場合には、それぞれ6パターンに分かれるので、全部で60種類にもなります。

 

具体的は、甲(きのえ)でいうと、以下のように甲子から甲寅までの6つに分かれます。

 

甲のパターン

   甲と十二支の組み合わせ

 

十干と呼ばれる甲~癸までと、十二支を甲子、乙丑、丙寅・・・というふうに順に対応させていくと、こうなるんですね。

 

一方、エゴグラムでは、5つの自我状態について、低、中、高の3つのレベルがあるので、その組み合わせを考えると、3の5乗で243パターンもあります。

 

四柱推命に比べれば、かなり細かいです。

 

性格の分類でいうと、細かく分けられているため、自分の性格が詳細に分かるというふうになっています。

 

ちなみにですが、恋愛に特化したエゴグラムであるディグラムというものがあります。

 

このディグラムは、エゴグラムをベースにしながら、膨大なアンケートデータも取り入れ、性格を31パターンに分類しています。

 

検証してみてどうだったか

 

四柱推命の結果

四柱推命については、前回の記事で紹介した本では細かいところまで書かれていないので、別の書籍を参考にしました。

 

実際に四柱推命で自分の性格を占ってみてどうだったかというと、半分当たっていて、半分外れているといった感じでした。

 

優しくて温和で、勤勉な性格で、お金の無駄使いもしないというのは、当たっています。

 

でも、派手好みで、好みのタイプはファッションも行動も派手な人というのは、当たっていません。

 

優しくて温和な人がド派手だなんて、よく考えてみれば、おかしいですよね。

 

人の意見を聞いて、尊敬されるリーダーになるとありましたが、これはこれで参考になりました。(あくまでリーダーになれたらの話。)

 

エゴグラムの結果

エゴグラムについては、『自分が分かる心理テストPART2 エゴグラム243パターン全解説』、芦原睦著、講談社ブルーバックスを使用しました。

 

結果はどうだったかというと、FCだけが相対的に少し低くて、他の要素は全部高いという状態です。

 

世のため人のため、あらゆる場をとりもつパイプ役という結果で、ここは四柱推命と一致しています。

 

他人に対して頭にきても、実際に口に出してはいえないという側面があるため、案外ストレスがたまるという指摘も当たってました。

 

ディグラムの結果

ディグラムについては、『an・an』(2017.8.2号)に掲載されていたものを使用しました。

 

女性向けに作られた心理テストでしたが、自分が女の子だったらという前提でやったみたところ、「謙虚なしっかり者。恋愛には慎重派。」という結果が。

 

「お金の話をする男性は卑しいと思う」との結果にも、確かにその通りといった感じです。

 

さすがに心理テストは、データがもとになっているので、よく当たります。

 

※注:ディグラムを提供しているサイトもありますが、私はそちらの方は使用しておりません。

 

診断結果については、あくまで個人の感想です。結果を保証するものではありませんので、ご注意ください。

 

当たる仕組み(もしくは、当たらない理由)

実際に、自分の性格を診断してみてわかったことですが、四柱推命が当たる仕組み(もしくは、当たらない理由)は、2つあります。

 

一つは、以前の記事でも書いたのですが、バーナム効果や確証バイアスによるものです。(まだの方はコチラ→なぜそこまで当たるのか?占いが当たる5つの科学的理由

 

一見して当たったように見えているだけで、正確に当てているというわけではないんですね。

 

「真面目でおとなしい人」と「ド派手好きな人」という真逆のものを並べておけば、どちらかは当たるというのは、当然の結果でしょう。

 

そして、もう一つは、四柱推命の結果とエゴグラムのピークがうまく重なること(外れる場合は、ピークが重ならないこと)です。

 

例えば、四柱推命で甲(きのえ)と判定された人のエゴグラムでNPの値が高ければ、優しく、世話好きな人として、結果は一致します。

 

しかし、エゴグラムのピークは一つとは限らず、5つの自我状態が全て高い場合だって考えられます。

 

そうなれば、四柱推命でどんな結果が出ようが、必ずピークは重なるため、当たりとなります。

 

逆に、5つの自我状態の全てが低くて、どこにもピークがない場合には、四柱推命でどんな結果を出そうが、当たらないわけです。

 

以上が実際に検証してみて分かった、四柱推命の性格占いの仕組みです。

 

自分の性格をちゃんと知りたいのであれば、四柱推命に頼るよりも、心理テストに頼った方がいいでしょう。

 

ちなみにですが、「エゴグラム占い」なるものも存在します。

 

占いという言葉がついていると、波動やオーラと関係がありそうな感じがしますが、実際はスピリチュアルとは関係がない、科学的な心理テストなので、ご注意を!

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